倫太郎の日記

倫太郎の日記です。

自分語り

小さい頃から引くほど涙脆くて、特に悔しいという感情のときはすぐに泣いてしまいます。

昔家族に怒られた時に、悔しくて泣いてしまい過呼吸になったとき、

「泣けばいいと思ってるんでしょ」

と追い討ちをかけられたことを思い出しました。

早く泣きやめ だとか、そういうことも言われました。いやいや逆効果だぞ。

でもしょうがないと思うんです。

自分でも引きますもん。すぐ泣きすぎだろうって。これを他人が理解するのは難しいかもしれません。

でも、私だって泣きたくて泣いているわけではないんです。見せたい悔し涙なんてないです。

涙の数だけ強くなれる気配が一向にしません。

社会に出た時、嫌なことをされて悔しいと思ったとき、泣いたら絶対に舐めきられます。ベッロベロ涙舐めてあげようかみたいな。

どうしようなあ。

 

悔しい。絶対に私が正しいだろう。文句があるなら自分でやればいいじゃないか。

そんなんじゃ社会でやっていけないぞ、だと?

う、うるせえ〜!!!!!!!!!!

でも私は言い返しませんでした。

相手の非を責めることはどれだけでもできました。

でも相手は何を言っても絶対に通じませんし、言い続けたところで威圧してくるだろうし、痛くなるのもお断りですので、自分を押し殺して精一杯冷静に、不貞腐れていないような声色で、

「ごめん」

とだけ言って去りました。

これは大正解です。

あなたみたいな大人気ない人に大人な対応ができた私は、十分社会でやっていけます。

ごめんなさい の ごめん ではなく、

面倒なことは御免蒙る の ごめん です。

 

私も随分と成長しました。偉いです。

 

私の人生の中で1番褒めてやりたい涙を、今から褒めてあげましょう。

 

 

小学六年生のときバスケットボール部に所属していた私ですが、練習中に足首を骨折してしまいました。

最後の市スポ当日までには、怪我は完治しており、練習にも出ていました。

実は、怪我の前までギリギリレギュラーに入れていました。

ですが、私が怪我をして部活に顔を出していない間も、一生懸命頑張っていた部員達のことを考えると、私がレギュラーじゃないのは当たり前だ、と、

私が試合に出ても足を引っ張るだけだ、とそう思っていました。

顧問に、

「倫子を試合に出してあげたいけど、もしかしたら戦況によって、出せないかもしれない。」

と言われました。当然です。

その後無事、出せないという主旨の話をされました。

悔しかったです。

練習試合で、10cm高い身長の敵をディフェンスで必死に抑えているのを、顧問の先生がちゃんと見てくれていて、言葉にして褒めてもらえた時は今までの何もかもが救われたような気になりました。

下手なりにもがいていて良かったと思いました。

でも下手ですから、下手なので、皆が頑張っている最中頑張っていなかったので、

死ぬほど悔しくても悔やみきれず、言葉はおろか気持ちにもできなくて、ただただ目の前で汗を飛ばす女児たちに焦点を合わせようとしていました。

でもそんなとき、横から励ます声が聞こえてきたんです。

「大丈夫?」「よく頑張ったよ」

声のする方を向いてみると、

キャプテンと、キャプテンを励ますチームメイトがいました。

キャプテンは、試合中に足か何かを痛めて、試合から離脱したようでした。

キャプテンは泣いていました。

キャプテンは、泣いていました。

私はそれを見た瞬間、自分の涙が、涙腺が緩むのを待っていたことに気がつきました。

でも私は、ほどけかけていた涙腺を固く結び直しました。

自分より上手くて、自分より頑張っていて、自分よりもこの大会に思い入れのある子が、泣いていた。

泣く理由もわかりやすくて、それを理解されるから慰められていた。

私が今泣いても、貰い泣きして同情を欲しがる寒い子供にしか見えません。

必死にこらえました。

試合の結果は負けでした。

そのあと皆が泣いていても、

私は泣けませんでした。

泣きませんでした。

両親も見に来ていたので、帰りの車は家の車で帰りました。

泣きました。

涙腺のボタンをはずして、ゴムを抜いて。

でも同情などいらなかったので、声を殺して泣きました。

私も頑張ったのになあ、

父に休みの日も練習付き合ってもらったのになあ、

わざわざバスケゴールのある遠い公園に行って虫に刺されながら頑張ったよ、

先輩に悪口を言われようと、

顔にボールが当たって笑われようと、

苦しくても辞めずに頑張ったのに、

 

私の涙は、正しくないから。

正しくない涙は流してはいけないから。

だからこの涙にはなにか別の意味をつけてくれ、悔しさとは別の、

チームを思っての、綺麗な涙にしてくれ。

そう願いながら、涙を流し続けました。

 

あのコートで1番救われない子は私だった。

言葉にも気持ちにも涙にも表情にもできず、

お前達は素直に泣けていいよな、

って、

馬鹿みたいな、嫉妬にも満たないカラッポなこと考えてた私が、1番救われない人間だった。

殺した涙を車内で捨てた私は偉い。

 

2018年6月5日